【カシオ】 TUC コンピュライター

カシオにおけるオフコンのルーツは1961年2月に発表されたTUC(タック)である.

これはリレー計算機とタイプライタを連動して,各種の表計算が自由にプログラムできるようにした帳票自動作成機である.タイプライタを操作するだけで,必要な数値が自動的に計算機に送られ,演算される.その結果がタイプライタから表の所定欄に自動的に印字され帳票として出力される.このような計算機は当時世界にはなく,まさに画期的であり,事務担当者が帳票の様式に応じて簡単にプログラム変更ができる工夫もされていた.

タイプライタは東芝製で,販売は内田洋行と東芝が行うということで,東芝(T),内田洋行(U),カシオ(C)で,TUCと命名された.価格は965,000円.


  
TUC コンピュライター