カシオが長年培ってきたリレー式の計算機に代わって,1966年に発表したのが電子式の作表計算機Σ(シグマ)-T1210である.
磁気コアメモリを採用し,12桁の記憶レジスタを10組装備している.プログラム装置はワイヤリング式プログラム(144ステップ)と,パッチボード式プログラム(48ステップ)の2種類があり,各種の電動・さん孔タイプライタと連動でき,高性能の作表計算機として高い評価を得た.
■主な仕様
- ●桁容量 加減置数=12桁 乗数=11桁 被乗数=11桁 積=12桁記憶=12桁10組
- ●演算素子 トランジスタ ダイオード 磁気コアメモリ
- ●演算速度 加減算=0.002秒 乗算=0.2秒 出力印字=500字/分