【日本電気】 NEACシステム100

1973年8月,日本電気は超小型コンピュータNEACシステム100を発売した.同機は,伝票発行から一括データ処理,マルチ・ワークまでにおよぶ9種類の基本システムを用意しており,多様なユーザの業務に最も適するシステムを提供可能にした.また,このレベルのコンピュータでは我が国で初めて通信制御機能を備えており,オンライン処理が簡単に行えるので,優れたターミナル・コンピュータとしても利用できた.ソフトウェアとしては,アプリケーションシステムを自動作成するAPLIKAや,新開発の事務処理言語BESTを備えており,コンピュータが使いやすくなっている.

演算素子および記憶素子にLSI,MSIを用いているので,性能,信頼性ともに大幅に向上しており,自己診断機能を持っているので故障の早期発見,早期回復を可能にした.さらに,命令制御,システム制御,入出力制御,通信制御に全面的にマイクロプログラム方式を採用して装置の小型化とシステムの経済性を実現している.


  
NEACシステム100