【日本電気】 両面高速OCR

公開日:2015年6月1日
最終更新日: 2023年8月23日

両面高速OCRは特定用途向けに1995年に日本電気よりリリースされたOCRシステムである.両面高速OCRではB4サイズやA3サイズをより高速に読取れる最適な機構設計がなされ,かつ表裏同時の読取を実現した.特に,大量に発生する大型の両面読取対象の帳票を短期間に処理する業務に威力を発揮する両面高速OCRシステムは順次強化されたが,以下の特長を有している.

    (1)「両面」実現のため搬送系をB4サイズからA3サイズまでスキャン開始位置からスタッカ排出選択位置まで2枚格納し,「高速」実現のため最適制御により大型帳票でもスキャンイメージ取得と文字認識をパイプライン処理する,「ダブルバッファ機能」を実現
    (2)汎用OCRの指標である手書き300字A4サイズで毎分200枚相当の読取速度を可能としたことにより,大量帳票を短期間で処理する業務の効率化を実現
    (3)スキャナ部を表裏それぞれ配置することで両面イメージの同時取得を実現
    (4)読取文字種や機能は汎用OCRを継承することで,適用業務の制限なしを実現
両面高速OCR最新機の諸元
読取文字種 手書き 英数カナ記号,漢字,マーク(OMR機能あり)
活字 OCR-B/K等,マルチフォント,漢字
用紙サイズ 105×148~297×420(横×縦,単位mm)
読取速度 最大200枚/分(手書き300字A4時相当)
ホッパ/スタッカ ホッパ1,500枚×1,スタッカ750枚×4+300枚×1
ナンバリング 20桁
外形他 W950×D630×H1,365mm,重量約250kg,最大400dpiのイメージ処理/出力可能

  
両面高速OCR最新機の外観  

OCRの解説文では,一般社団法人電子情報技術産業協会発行の「OCRカタログ用語集(第2版)」の用語を使用しています.各用語の意味については,本用語集をご参照ください.