【日本電気】 N6370新OCRシリーズ

公開日:2015年6月1日
最終更新日: 2023年8月23日

N6370新OCRシリーズは1987年より日本電気から発表されたOCRシリーズである.N6370新OCRシリーズはPCやWSを制御部とした周辺装置として位置付けられ,性能重視/価格重視/コストパフォーマンスのバランス重視の観点からシリーズ化して品揃えの充実を図り,顧客選択やシステム構築の柔軟性を向上した.以下にポイントとなる装置の特長を示す.

    (1)1987年発表されたN6370Um…低価格対応にスタッカ2個搭載のOCRで業界最小サイズの低速機をラインナップ
    (2)1988年発表されたN6370UX…中速機も画像処理部や文字認識部のハードエェアを当時の最新技術で高密度のLSI化を進め据置スタンドアロン型から卓上周辺機器型へ進化
    (3)1992年発表されたN6370R50…手書き漢字読取を標準機で実現し業務の適用領域拡大
    (4)1997年発表されたN6370R80…高速機でも卓上型を実現(漢字読取も内蔵実現)
    (5)2000年発表されたN6370Rs400…手書き300字A4帳票の読取速度が卓上型OCRで業界初めて毎分100枚を超える高速性能を実現

N6370新OCRシリーズの諸元比較
  N6370Um N6370UX N6370R50 N6370R80 N6370Rs400
読取速度(手書300字A4) 4枚/分 12枚/分 20枚/分 62枚/分 115枚/分
ホッパ容量 200枚×1 500枚×1 500枚×1 500枚×1 500枚×1
スタッカ容量 120枚×1
40枚×1

500枚×1
100枚×1

500枚×1
100枚×1
500枚×1
100枚×1
500枚×1
100枚×1
スキャナ部/認識部構成 一体卓上 一体卓上 分離据置 一体卓上 一体卓上
重量 29㎏ 60㎏ 計89㎏ 45㎏ 47㎏
発売開始時期(年/月) 1987/12 1988/6 1992/12 1997/2 2000/2

 

N6370新OCRシリーズの外観の推移:


N6370UmN6370UXN6370R50(漢字対応で認識部大型化分離)
 
N6370R80(漢字高集積化で小型化)N6370Rs400 

OCRの解説文では,一般社団法人電子情報技術産業協会発行の「OCRカタログ用語集(第2版)」の用語を使用しています.各用語の意味については,本用語集をご参照ください.