TR-3およびTR-4は東京芝浦電気(現 東芝)が開発し,1968年7月1日,郵便番号制度発足の日,東京中央郵便局で一般公開された郵便区分機である.世界で初めて自由手書きの数字で書かれた郵便番号を認識し,区分する機能を実用化した.
郵便番号の記入赤枠は日本独自の仕様であり,文字は枠内の定位置に記入される.文字認識に必要な信号として,枠内の数字を構成する線だけを光学的に拾い上げることが可能となる.しかし自由手書きでは,筆記用具,字の大きさと位置,線の太さと濃度などバリエーションは多種多様であり,この点が開発課題であった.そこで30万字にも及ぶ自由手書きサンプルを全国から集め,解析シミュレーションを基に改良を重ね,実用機TR-3(区分口数50)とTR-4(区分口数100)の開発に成功した.
TR-3/4の基本仕様は次のとおりである.
- 赤枠内に記入された自由手書き数字を認識
- 読取可能桁数3桁
- 処理速度20,000通/時
- 集積部仕様4段52口(TR-3),5段100口(TR-4)
- 重畳走査法による特徴抽出と並列ペナルティ・オートマトンによる認識