【日立】 マルチファンクションOCR 6000シリーズ

1994年7月には,Workstation OCR HT-4197・4195をベースにし,多機能化を積極展開するマルチファンクションOCRを製品化した.業務でのパソコン利用がさらに進み,パソコンとさらに深い連携が求められていた.具体的には,Windows環境下での豊富な業務アプリケーションを含むアプリケーションとの連携である.

6000シリーズOCRは,この連携ニーズに応えた多機能型OCRである.伝票/帳票類のOCR読み取りと同時に,帳票イメージを綺麗に取り込めるマルチセンサ機構の搭載と文書管理システム(光ディスク)との連携で自動登録することが可能である.また,アンケート用紙や試験解答用紙等の帳票作成・読み取りパラメータ作成,および読取り結果の集計・編集処理等をパソコン上の表計算ソフト上で可能である.

マルチファンクションOCR 6000シリーズの諸元
処理速度 ドキュメントモード:最大約290枚/分(6070,6050)
ページモード:約42枚/分(6070)
発売開始時期 1994年7月

また,1996年2月には,本格的な文字認識機能のソフトウェア化を行い,従来機(HT-4172)以上の高性能化を実現した小形OCR専用スキャナとともに提供.100万円を切る低価格化を実現した.

さらに,1996年6月にはHT-4197・4195後継機として,読み取り速度をさらに高速化(A4帳票・手書き数字300字:約60枚/分)したWorkstation OCR HT-4198,従来機種と比べ約30%の低価格化を実現したHT-4196・4194を発表した.


  
マルチファンクションOCR 6000シリーズ  

OCRの解説文では,一般社団法人電子情報技術産業協会発行の「OCRカタログ用語集(第2版)」の用語を使用しています.各用語の意味については,本用語集をご参照ください.