【日立】 H-8959形 光学文字読取機

H-8959形 光学文字読取機は,読み取りヘッドに国内初のレーザ光線を使用した小形で安価なオフライン形式のOCR.比較的大形(A4用紙程度)な単葉紙上に記載された多数行の文字を読み取れるページリーダであり,データ発生時点で記載される手書き帳票類の読み取りニーズに応える.一般用途に対応しており,汎用OCRとして国産初の手書き数字の読み取りを可能にした.オフライン形式の装置として欠かせない各種のチェックを行うことにより,信頼性は一段と高く,付加機能としてディスプレイキーボードによる読み取り不能文字の修正,ナンバリング機構による一連番号の印字など,使いやすさに重点が置かれている.読み取り結果を一旦可搬媒体(磁気テープ,紙テープ)に出力し,コンピュータには,周辺装置(磁気テープ読取装置,紙テープ読取り機)を介して入力するオフライン利用形態がある.

H-8959形 OCRの諸元
読み取り文字 OCR-A・Bフォント(英数字),407フォント,12Fフォント
手書き数字および記号計16文字
取り扱う帳票 長さ145~300mm,幅95~220mm,厚さ0.10~0.18mm
処理速度 最大36枚/分(はがき大・1行)
発売開始時期 1972年6月


  
H-8959形 光学文字読取機
(国産初の手書き数字読取りを実現した汎用OCR)
  

OCRの解説文では,一般社団法人電子情報技術産業協会発行の「OCRカタログ用語集(第2版)」の用語を使用しています.各用語の意味については,本用語集をご参照ください.