【日本電気】 MS4100シリーズ

1986年6月発売のMS4100シリーズは,CMOSテクノロジーを使用した5万ゲートの32ビット VLSIによるマルチプロセッサ方式とした.また,UNIX専用プロセッサを使って,リアルタイム処理用のオペレーティングシステムNCOS1/AFとUNIXシステムVに準拠したオペレーティングシステム「MS-UX/V」の同時実行を可能とした.MS4100シリーズは,マルチプロセッサ,パイプライン制御,メモリインターリーブ高速化テクノロジーの採用により,この領域で最高速であった.

MS4100シリーズの主な諸元
  MS4110 MS4120
発表時期 1986年6月
演算処理機構台数 1 2
最大主記憶容量 12MB 16MB
語構成 32ビット+7ECC
メモリサイクルタイム 315n秒/4B
キャッシュメモリ 16kB 32kB
パイプライン 5段
論理アドレス空間 4GB
メモリインタリーブ 4ウェイ
バス転送速度 12MB/秒
記憶保護 リング方式4レベル
付加プロセッサ  
科学演算機構 オプション
事務演算機構 標準装備
MS-UX/V用演算処理機構 オプションプロセッサ(MC68020)
筐体寸法(mm)  
デスクサイドタイプ 350W×680D×650H
システムラックタイプ 570W×900D×1,560H

 
MS4110/MS4120 デスクサイド型MS4110/MS4120 ラック搭載型