公開日:2003年5月13日
最終更新日: 2023年6月22日
1982年に発売された東芝のUNIX搭載の科学技術用デスクトップコンピュータ.
AT&TのUNIX version 7(後にUNIX System IIIと呼ばれた) の構造を保ちつつ日本語機能を組み込んだもので,日本語UNIXの草分け的存在となった.科学技術用コンピュータとしては,グラフィック処理機能を搭載し,GP-IB,RS-232Cインタフェースによる計測装置のサポートなどを行った.CRTが当時としてはユニークであり,15インチ縦型CRTを採用しA4用紙の表示を可能とした.CPUには,東芝が開発した16ビットのSOS(Si On Sapphire) 技術によるT-88000を採用した.その後,UX-300F,UX-300FIIと機能強化され,一方では32ビット化に対応したUX-700,さらには,汎用プロセッサM68020を採用したUX-400なども開発され,シリーズ化が完成した.
UX-300 FII | UX-400 | UX-700 | |
---|---|---|---|
CPU |
T-88000 (16MHz/16bit) |
MC68020 (16.7MHz/32bit) |
マイクロプログラム制御 (32bit) |
COPROCESSOR | なし | MC68881 | 高速演算ハードウェアオプション |
主記憶容量 | 1MB | 2〜8MB | 1〜4MB |
磁気ディスク | 5.25インチ (46MB) | 5.25インチ (68MB) | 8インチ (92MB,または132MB) |
最大2台接続 | 最大2台接続 | 最大2台接続 | |
フロッピーディスク | 8インチ(1MB) | 8インチ(1MB) | 8インチ(1MB) |
パラレルインタフェース | GP-IB (1ポート) | GP-IB (2ポート) | GP-IB (2ポート) |
シリアルインタフェース | RS-232C (2-8ポート) | RS-232C,RS-422 (12ポート) | RS-232C,RS-422 (16ポート) |
磁気テープ | カートリッジテープ(30MB) | カートリッジテープ(30MB) |
カートリッジテープ(30MB) オープンリールテープ |
寸法(W×H×D)
(mm) |
420 ×175 ×575 | 300 ×600 ×700 | 500 ×900 ×750 |