【東芝】 TOSBAC-5100

1965年に東京芝浦電気が発表した中型事務処理用コンピュータで,ダイオードマトリクスによる水平マイクロコード方式を採用した.TOSBAC-5100は,モデル10,20と開発され,1969年にはLSIを採用したモデル30に至った.COSと呼ばれたOSは,磁気テープを中心にしたバッチ処理用のCOS/MT,磁気ディスクによるバッチ処理用のCOS/DSと入出力装置の進歩に応じて順次開発され,最後にはモデル30用にマルチバッチ処理能力とTSS処理を統合したCOS/3が開発された.1968年には,国産コンピュータとしては初のデータベースシステムであるTDBS(Toshiba DataBase System)を開発搭載した.TDBSは,1980年代に関係データベースに取って代わられるまで広く利用されていたネットワーク型のデータベースであり,COBOLをホスト言語としてサポートした.


  
TOSBAC-5100