1998年9月,日本電気より,6色インクに対応しながら低価格を実現したPICTY700,並びにカラー印刷時最高毎分5頁の高速印刷を実現したPICTY900のA4判カラーインクジェットプリンタ2機種が発表された.いずれの機種もUSBインタフェースに対応するとともに,写真並みの高画質印刷を実現していた.さらに,分割拡大印刷機能の搭載や,年賀状作成・横断幕および垂れ幕の作成・カレンダーの作成などに非常に便利な2種類のソフトも標準添付しており,多様な画像処理のニーズに幅広く対応することを可能としていた.これらは以下の特長を有していた.
- (1)インタフェースに対応
- PICTY900はUSBインタフェースを標準装備し,PICTY700はオプションのUSBプリンタケーブルによりUSB対応していた.USB対応により,いつでもコンセント感覚で簡単に抜き差しできるうえ,環境の設定も必要としないので,初心者でも簡単に接続できるほか,モバイルノートパソコンなどで移動先のプリンタにも素早く接続し印刷することが可能であった.
- (2)高速高画質印刷を実現
- PICTY700は,カラー毎分1.7頁,モノクロ毎分5頁での印刷が可能であり,「フォトプリント機能」の搭載により,最高1200×600ドット/インチ相当の印刷が可能であった.PICTY900は,カラー毎分5頁,モノクロ毎分8頁の高速印刷を実現し,国内微粒子インクを使用した「スーパーフォトプリント機能」の搭載により,最高1200×1200ドット/インチ相当の印刷が可能であった.
- (3)多彩な印刷を実現
- 大判のポスターやカレンダーの作成が容易
印刷データを拡大して分割印刷する「分割拡大印刷機能」をA4判対応機としては国内で初めて搭載し,出力した印刷物を貼り合わせることにより,最大A4判サイズの16倍(縦4枚×横4枚)の大判ポスターが作成可能であった. - 横断幕や垂れ幕の作成が可能
A4短辺幅の長尺紙への印刷を実現しているため,横断幕や垂れ幕作成が可能であった. - (4)ネットワーク環境に接続可能
- オプションで3種類のLANアダプタを準備しているため,ネットワーク環境に直接接続することが可能であった.