1992年2月,日本電気より,48ドット80桁印字の日本語カラー熱転写プリンタPC-PR101/T165等3機種が発表された.3機種は,マルチライン印字ヘッドを採用することにより,日本語で165字/秒相当というパソコン用の日本語シリアル熱転写としては国内最高の印字速度の日本語カラー熱転写プリンタPC-PR101/T165,印字速度が103字/秒のPC-PR101/T103,標準で内蔵している漢字フォントを明朝体,ゴシック体,毛筆体と充実させたPC-PR101/T67であった.PC-PR101/T165は以下の特長を有していた.
- (1)文字,罫線などを複数行同時に印刷できる128ドットのマルチライン印字ヘッドを採用しており,日本語で165字/秒相当というパソコン用の日本語シリアル熱転写としては国内最高の印字速度を有していた.
- (2)明朝体,ゴシック体,毛筆体,丸ゴシック体,教科書体の5種類の漢字フォントを内蔵しているため,表現力豊かな文書を作成できた.
- (3)1/2倍,2/3倍,4/5倍という3種類の縮小印字機能を有している.これにより,たとえば,A3判縦型,B4判縦型の文書をA4判縦型に縮小することやA4判縦型文書をB5判縦型文書やリフィル用紙に縮小することが可能となり,大きな文書や図表でもコンパクトにまとめて印字できた.
- (4)カット紙やハガキ等に加え,専用のインクリボンを使用することにより,OHPフィルムシートへのカラー8色印字が可能であった.
- (5)操作が容易にできるよう機能別の集中操作パネルを採用していた.