日本電気は1977年,漢字印刷のできる高速ページプリンタN7370,21,000行/分という国内最高速のページプリンタN7380を発表した.
本機はレーザービーム露光による乾式電子写真方式を採用している.
帳票フォーマットは,あらかじめフィルムの形で,あるいはフォーマット情報をフロッピィディスクに用意しておいて同時印刷するフォームオーバーレイが可能である.
N7370は,英数カナ文字等の他に4000字の漢字・ひらがな等の印字が可能で,後(1978年)に制定されたJIS第一水準をすべてカバーしている.さらにオプションで最大8000字まで拡張可能であった.
N7380は,英数カナ文字等のみであるが,1インチ当たり12行の印字行ピッチの時21,000行/分の高速印字が行われる.
両機とも,制御装置を介してメインフレーム(同社のACOSシステム)とチャンネル接続する以外に,データ入力のために磁気テープ装置を備えミニコンピュータで制御される独立した印刷システムとしても製品化された.
型名 | N7370 | N7380 |
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印刷方式 | レーザービーム露光・乾式電子写真転写方式 | |
解像度 (印字ドット密度) |
− | 縦144/インチ,横180/インチ |
文字の種類 |
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フォーム・オーバーレイ | フィルムオーバーレイ,およびフロッピィディスクからの書式文字によるオーバーレイ | |
用紙 | スプロケット孔つき連続折畳み普通紙 (幅=6.5〜15.8インチ) | |
紙送り速度 | − | 74cm/秒 |
印刷速度(行/分) |
− 7,000 (8行/インチの場合) 5,250 (6行/インチの場合) |
21,000 (12行/インチの場合) 14,000 (8行/インチの場合) 10,500 (6行/インチの場合) |
外形寸法(mm) | 2,440(W)×943(D)×1,500(H) | |
重量(kg) | 1,200 | 1,100 |
発表年月 | 1977年7月 | 1977年12月 |