1973年6月国産コンピュータ振興を図るプロジェクトが通産省の指導でスタートし,日立製作所と富士通は共同でIBM370対抗システムを開発することになった.IBMシステム370のラインプリンタ1403Nに対抗するラインプリンタとして開発されたH-8276,H-8277は,フリーフライングハンマ,サーボモータによる紙送り,中空ドラムを採用し,中空ドラムによる軽量化によってドラムゲートのゲートオープン構造が可能となり,操作性が向上した.
1500行/分のH-8276を1975年発表し,IBMが1974年に発表した2000行/分の34311形の対抗機として開発されたH-8277を1976年から出荷開始した.
H-8276,H-8277ラインプリンタはHITAC Mシリーズ処理装置に接続していたH-8245,H-8246の後継機として日立独自の技術で開発され,インパクトプリンタとしては当時の世界最高速機であり,現在(2005年)も多数稼動中である.
H-8276-11/12 | H-8277-11/12 | |
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1行最大印字数 | 132/160字/行 | |
印字速度 | 1500行/分 | 2000行/分 |
活字の種類 | 英,数,特殊記号,(カナ) | |
発表時期 | 1975年 |