沖電気が1961年にコンピュータOKITAC-5090の入出力装置として,カード処理装置(カードリーダ,カードリードパンチ)を発表した.それぞれの主な特徴は次の通りである.
- (1)OKITAC-5094カードリーダ
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- 光電式読取装置を採用し,読取素子として太陽電池を使用しているために,読み取りがきわめて安定している.
- ホッパーは3,000枚のカードを収容でき,操作が容易である.
- スタッカーの収容枚数は3,000枚であり,かつ読取動作中もカードの挿入が可能であるために,カード補給取り出しのために,読取動作を停止する必要がない.
- (2)OKITAC-5092カードリードパンチ
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- カードリーダと同様に,光電式読取装置を採用し,読取素子として太陽電池を使用しているために,読み取りがきわめて安定している
- さん孔時のステップ送りは独自のシャッター方式により,さん孔ピッチはきわめて正確である
- (3)カードスタッカー前部にあるカード分類機構が設けてあるので,特定のカードの抽出やさん孔エラーカードの分類除去が容易に行える
- (4)スタッカーは主にスタッカーおよび抽出カードスタッカーの2個があり,収容枚数はそれぞれ2,000枚となっている.なお,機械動作中も主スタッカーよりカードを取り出すことができる.
OKITAC-5094 カードリーダ |
読み取り |
第一読取部,第二読取部(チェック用)を有し, 読み取りは光学式(太陽電池使用) |
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読取速度 | 500枚/分(横方向80欄同時読み取り) | |
消費電力 | 100V 1kVA以下 | |
寸法 |
1250(W)×750(D)×1210(H) (ホッパー最高部1569)mm |
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重量 | 350kg | |
OKITAC-5092 カードリードパンチ |
読取さん孔 |
第一読取部,さん孔部,第二読取部の順に配置され, 読み取りは光学式(太陽電池使用) |
処理速度 | 150枚/分 | |
消費電力 | 100V 2kVA以下 | |
寸法 |
1250(W)×750(D)×1210(H) (ホッパー最高部1569)mm |
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重量 | 490kg |