沖電気の初のマークカード読取装置は,1969年に発表された.これは,従来まで原情報をオペレータが紙テープやカードにパンチし,それをコンピュータへ入力していた方式に代わるものとして開発されたものである.マークカード読取装置は原情報が発生した時点で,紙カードに情報を鉛筆でマークし,それを入力する装置であった.
マークカードの読み取りは,反射光によりマークの有無を検出するものであり,紙の表面の汚れや消しゴムで消した後などは反射率を低下させる要素であり,これらの要素を大幅に削減するために,マーク部の反射率と紙面反射率の差分を増幅検出させる回路を実現したものであった.
OKI MARK CARD READER | ||
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読取速度 | 100枚/分 | |
読取方式 | シリコン光電素子による反射光読取り(カラムバイカラム縦方向) | |
カード | 紙質,平均反射率70%以上の白色で表面が一様で光沢度の低いもの | |
マークの位置 |
カラム間隔 4.42mm カラム数 40欄 1カラムの記入マーク数 最大12 |
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印刷 | 読み取るもの | タイミングマークおよび特殊ファンクション符号などは黒色無反射インク |
読み取らないもの | マークポジションやフォーマット指定文字などのバックグラウンドは薄い反射性インクを用いる | |
マーク | 記入 | HB以上の濃さの黒色鉛筆で指定された枠内にカラムの方向に線を記入する |
消し方 | きれいな消しゴムで完全に消す | |
カードホッパ容量 | 500枚 | |
カードスタッカ容量 | 500枚 | |
電源 | 50または60Hz AC100V±10% 約650VA | |
外形 | 700(W)×470(D)×1120(H)mm | |
重量 | 160Kg |