タイプライタに付属した紙テープさん孔装置に替わる高速度紙テープさん孔機を，沖電気は1958年に発表した．このさん孔機は，単に従来の一文字さん孔を高速化したものではなく，従来のパンチブロックを数多くテープの流れの方向に並べて同時に何文字かをさん孔するマルチパンチ方式を採用したものであった．
主な特徴は次の通りである．
- （1）さん孔速度は毎分4,400字であるが，エンドマークのさん孔を除くと，純粋の符号さん孔は毎分4,000字である．
- （2）さん孔方法は11文字ずつのマルチパンチ方式であり，さん孔回数は毎分400回である．
- （3）使用さん孔テープは統計用8単位さん孔テープである．
- （4）テープフィードはスプロケット方式を採用．
