沖電気初の光電式テープリーダOKI-58は1961年に発表された.OKI-58は連続的あるいは断続的に紙テープを高速度で読み取ることが可能であり,その速度は200字/秒または400字/秒で,テープガイドの簡単な切り替えによって6単位用あるいは8単位用のいずれも使用することができた.構造はきわめて簡略化されており,小型,軽量であり,稼動部分は極力少なくしているために機械的磨耗個所はほとんどなく,しかも読み取りには光線によるセンシング方式を採用しているため,接点の磨耗,チャッターなどによる障害が皆無であり,長期間の利用を実現したものであった.
OKI-58 | ||
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紙テープ使用単位数 | 6単位または8単位 | |
テープ幅 | 22.4mmまたは1inch(25.4mm) | |
テープ送り速度 | 508.0mm/s または 1016.1mm/s | |
毎秒読み取り字数 | 200文字/s または 400文字/s | |
停止距離 |
200文字/sの場合,制動開始点より0.7mm以内 400文字/sの場合,制動開始点より1.5mm以内 |
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起動時間 | 約3〜5ms | |
重量 | 8.3kg | |
外形寸法 | 255(W)×188(D)×177(H)mm | |
制御 | 外部パルス | |
電源 | 50Hz,60Hz,AC100V | |
読み取り機構 |
フォトトランジスタ(MCP-71) 光源用ランプ 3ワット,6V |