磁気テープ運用の24時間自動化,省力化の要求は大規模システムだけではなく,中小規模システムユーザからも求められる傾向が顕著となってきた.
H-6954-1は,磁気テープ収納巻数,搭載コンポーネントの見直しにより,中小規模システムユーザ向けに,小型・省スペース化,省電力化を実現したカートリッジ磁気テープライブラリ装置であり,1996年4月より日立製作所から出荷が開始された.
テープ収納庫は316〜3,016巻まで450巻単位に7タイプを設定し,これに最大8ドライブまで1ドライブ単位に磁気テープ装置を接続でき,最適なモデル構成が選択可能となった.磁気テープ装置はH-6488-31/32形と同機能を持つ36トラックフォーマットの小型磁気テープ装置を採用し,省スペースでありながら大容量のデータ格納が実現された.