1994年5月,日本電気より1/2インチ幅平均約200メガバイトのカートリッジ磁気テープ媒体を350巻収容可能なN7646カートリッジ磁気テープ装置が発表された.
カートリッジ1巻あたりの記憶容量は,データ圧縮/オートブロッキング機能の採用により,平均600メガバイトに達していた.本機は,1平方メートル以下の設置面積でありながら,350巻のカートリッジが収容可能で,最大記憶容量は210ギガバイトと中小型コンピュータシステムに適した容量を実現し,かつチャネルデータ転送速度は3メガバイト/秒と高速化を実現していた.装置内には磁気テープ処理ユニット最大4台と自動無人運転のための媒体搬送機構,制御機構を内蔵していた.
自動搬送機構は上位装置よりの指示に基づきカートリッジを選択,磁気テープ処理ユニットに搬送し,オペレータの作業を軽減するとともに,夜間無人運転やシステム運用の省力化を可能としていた.