【日立】 H-8487-A10 オープンリール磁気テープ装置

H-8487-A10は,走行系の小型化を図るとともに,磁気テープ装置(ドライブ)への汎用プロセッサの採用や専用LSIの開発により,従来の装置と同等な性能を確保しながら,大幅な小形軽量化(従来比1/3),省エネ化(従来比1/2),制御装置のスペースレス化を実現した中速機のオープンリール磁気テープ装置で,1980年10月に出荷された.
特筆されるものを以下に示す.

1) 小形・軽量化
従来機に比べ,床面積で25%減,高さで20%減,重量で65%減と各々小形・軽量化が図られた.
2) 省エネルギー化
装置内で消費される電力について細かに検討し,方式や部品を選定して,従来機に比べ消費電力が40%〜50%減と大幅な低減を図った.
3) 高信頼性の確保
専用LSIの開発等,より高信頼性を追求し,診断機能の充実等,保守性の向上も併せて図った.

H-8487-A10の他,H-8486-A10やH-8467-A10がファミリー装置として開発された.

H-8487-A10/H-8486-A10/H-8467-A10磁気テープ装置の主な諸元
形名 H-8487-A10 H-8487-1
(参考)
H-8486-A10 H-8467-A10
使用磁気テープ 1/2インチ幅,2400フィート長
トラック数 9
記録密度(BPI)
(記録方式)
6250/1600
(GCR/PE)
1600/800
(PE/NRZ-1)
IBG(インチ) 0.3/0.6 0.6
テープ速度(インチ/秒) 125 80 125
データ転送速度(KB/秒) 780/200 500/128 200/100
テープ駆動方式 シングルキャプスタン,真空コラム方式
巻戻し時間(秒) 80 45 110 80
消費電力(KVA) 1.5 2.8 1.5 1.5
外形寸法
高さ×幅×奥行(mm)
1400×560×700
*1
1680×770×750
1400×560×700
*1
1400×560×700
*1
重量(kg) 150 450 150 150

*1:制御装置を含む


  
H-8487-A10 オープンリール磁気テープ装置