【NTT】 1号磁気ドラム装置(JS4150)

当時,主記憶装置にはコアメモリが使用されていたが,センタコストの約3割を占めるなど高価であり,大容量で高速のバーチャル記憶を必要とし磁気ドラム装置が利用されていた.

DIPS-1センタシステムの高性能化の要請に応えて,電電公社研究所において確立されていた浮動ヘッド技術を適用し,比較的高速な平均アクセス時間(10msもしくはそれ以下)と,さらに情報転送速度が大きいスワッピング用記憶装置として,1号磁気ドラム装置を1970年に実用化した.1号磁気ドラム装置では,記憶容量4MB,情報記録密度56bit/mm,回転数3000rpm,平均アクセスタイム10ミリ秒,情報転送速度2.2MB/秒を実現した.


  
1号磁気ドラム装置(装置容量4MB)