日立製作所が2000年6月に発表したH-65A1/65A5は,データを蓄積するストレージの統合化と高度情報活用を担うストレージコンソリデーションを実現するため,大規模なSAN環境に対応できる世界最大容量・最高速の超大規模ディスクアレイサブシステムである.オープンシステムをはじめ各社メインフレームとの接続が可能である.
この装置は以下の特徴を持つ
- (1)ファイバーチャネルを従来比2倍の最大32ポート,内部転送能力を階層型スターネットにより従来比約8倍の最大6.4ギガバイト/秒に向上.
- (2)コントローラ上のプロセッサ数は従来比2倍の最大32個まで搭載でき,サブシステムで全体では最大64個のマイクロプロセッサが搭載可能.大規模マルチホスト環境の多重処理で高スループットを確保可能.
- (3)キャッシュは従来比2倍の最大32ギガバイトまでコントローラに搭載可能.また,特定のデータをキャッシュメモリ内に常駐化できるキャッシュ常駐化機能DCR(Dynamic Cache Residency)をサポートし,該当データは常にキャッシュヒット率100%のメモリアクセス性能を実現.
- (4)サブシステムの記憶容量は,従来比約4倍の最大27テラバイトの大容量を実現.また,18/47/73ギガバイトのディスクドライブをサブシステム内部で混在搭載でき,システム環境に応じて幅広い容量帯をサポート.
機種 | セパレートタイプ | シングルキャビネットタイプ | |
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ホストインタフェース | メインフレームシリアルチャネル(ACONARC,ESCON,OC-Link),ファイバーチャネル | ||
RAID方式 | RAID5/RAID1 | ||
最大容量 | メインフレーム | 25,734GB(RAID5) | 2,247GB(RAID5) |
オープンシステム | 26,981GB(RAID5) | 2,355GB(RAID5) | |
キャッシュ容量 | 512MB〜32GB | 512MB〜16GB | |
搭載ディスクドライブ | 18GB/47GB/73GB ドライブ | ||
外形寸法(WxDxH)mm | 1350〜4350x800x1790 | 700x800x1790 |