DK228A-65は,日立として初めて磁気ヘッドにGMR素子を採用し,従来のMRヘッドを採用した製品に比べ,約1.3倍の記憶容量6.48ギガバイトが実現された.
また,ディスク回転数も従来製品の4,000rpmから4,200rpmに高速化された.
GMRヘッドの採用とディスク回転数の高速化により,データ転送速度を最大13.4メガバイト/秒に高め,処理速度の向上を図っている.インタフェースは当時の業界標準インタフェースであるATA-4を採用している.
DK228A-65 磁気ディスク装置 諸元
完成時期 |
1998年5月 |
装置当り記憶容量 |
6.48GB |
BPI |
250kBPI |
TPI |
15.6kTPI |
面記録密度 |
3.9Gb/inch2 |
円板枚数 |
3枚 |
ヘッド本数 |
6本 |
平均シーク時間 |
12(リード時)ms |
ディスク回転数 |
4,200rpm |
データ転送速度 |
最大13.4MB/s |
ノートパソコンを始めとした携帯機器へのHDD搭載が広がりに伴い,耐振動・衝撃性能の向上が求められた.同年11月には,磁気ヘッドのロードアンロード機構を採用したDK239A-65が登場した.
DK239A-65は,日立として初めて磁気ヘッドのロードアンロード機構を適用した装置である.2.5型ハードディスク装置(以下,HDD)が搭載されたノートパソコンを携帯して,外出先で使用する機会が増えるに従い,パソコンの耐衝撃性の向上が求められた.HDDの非動作時には,磁気ヘッドを円板上から退避させるヘッドロードアンロード機構は,非動作時の耐衝撃性を飛躍的に改善された.加えてMEEPRML信号処理技術や,オンザフライECC訂正機能など,当時の最先端の技術を組み合わせることによって,6.49ギガバイトの大容量が実現された.
DK239A-65 磁気ディスク装置 諸元
完成時期 |
1998年11月 |
装置当り記憶容量 |
6.49GB |
BPI |
315,300BPI |
TPI |
19,500TPI |
面記録密度 |
6.15Gb/inch2 |
円板枚数 |
2枚 |
ヘッド本数 |
4本 |
平均シーク時間 |
12(リード時)ms |
ディスク回転数 |
4,200rpm |
データ転送速度 |
最大16.3MB/s |