日立DK3E1T-91 3.5型ハードディスク装置(以下,HDD)は,UNIX/PCサーバおよびディスクアレイ装置など高い性能を要求する用途向けに,当時3.5型HDDとして世界最高速の回転数12,030rpm(毎分回転数)を実現した製品であった.
3.5型HDDに2.5型サイズの円板を搭載することにより,高速回転を可能としており,平均シーク時間も高速アクセス技術の採用により5ミリ秒が達成された.さらに信号処理技術の改善によってデータ転送速度最大27.3メガバイト/秒が実現された.
また高性能化を進める一方,消費電力を従来製品と同程度の11.8ワット(記録再生時)に抑えることにより,搭載するシステムの筐体や電源の変更を不要とした.
完成時期 | 1998年4月 | |
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装置当り記憶容量 | 9.2GB | |
BPI | 173,300BPI | |
TPI | 11,000TPI | |
面記録密度 | 1.9Gb/平方inch | |
円板枚数 | 9枚 | |
ヘッド本数 | 18本 | |
平均シーク時間 | 5(リード),6(ライト) ms | |
ディスク回転数 | 12,030rpm | |
データ転送速度 | 最大27.3MB/s |