日立製作所が1995年5月に発表したH-6591/6595は,大型コンピュータシステム向けにRAID5技術とキャッシュを組み合わせることにより高性能と高信頼性を両立した新しいアーキテクチャのディスクアレイサブシステムである.
この装置は以下の特徴を持つ.
- (1)チャネル側に最大8個,ディスクドライブ側に最大8個のマイクロプロセッサを搭載でき,これらがすべて独立に動作しデータ転送を制御することにより高いトランザクション性能を実現
- (2)RAID5技術を採用しているため,万一ディスクドライブに障害が発生した場合でもデータへのアクセスはそのまま継続可能であり,従来の磁気ディスクにない高いデータ可用性を実現
- (3)スケーラブルなディスク容量をサポート(最少23ギガバイト,最大747ギガバイト)し,3.5インチの小型ディスクドライブを高密度実装することにより,サブシステムの設置スペースは最大構成時で2.36平方メートルと省スペース化を実現
- (4)各コンポーネントの活線交換を可能にしたことにより,24時間,365日無停止運転を実現
項目 | 仕様 |
---|---|
ホストインタフェース | ACONARC/BLMPX |
RAID方式 | RAID5 |
サブシステム容量 | 23GB〜747GB |
キャッシュ容量 | 256MB〜16GB |
外形寸法(WxDxH)mm | 1268〜2918x800x1790 |