1999年に量産が開始された12.5mm厚の2.5インチ磁気ディスク装置.記憶容量は18.1ギガバイトで,これは同型としては,世界最大容量であった.PCのOSやアプリケーションが大容量化するとともに,数値データ/画像/グラフィック/映像と多様で大量なデータが扱われるようになり始めていた.これにより,ノートブックPCの磁気ディスク装置として,薄型で大容量でありながら,消費電力が小さく,高い耐衝撃性を持つものへの期待が高まっていた.MK1814GAVは,このような要求に応えたもので,GMRヘッドとヘッドロード・アンロード機構を採用することなどで,記録密度の向上とともに、非動作時の耐衝撃性を高めた.
同時に,同じ技術を用いた9.5mm厚で12.0ギガバイトのMK1214GAP,6.4ギガバイトのMK6414MAP,6.0ギガバイトのMK6014MAPの量産も開始した.
これらは,1平方インチあたり10.8〜11.6ギガビットという高い面記録密度を達成した.特に,MK6414MAPは,ディスクの単版構成で6.4ギガバイトを実現し,面記録密度の1平方インチあたり11.6ギガビットは,当時の世界最高であった.
形名 | MK1814GAP | MK1214GAP | MK6414MAP | MK6014MAP |
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記憶容量 | 18.1GB | 12.0GB | 6.4GB | 6.0GB |
平均シーク時間 | 13ms | |||
データ転送速度 | 66.6MB/秒(Ultra DMA/66) | |||
回転数 | 4,200rpm | |||
バッファ容量 | 1,024KB | |||
インタフェース | ATA-4 | |||
外形寸法 | 厚さ12.5×幅70×奥行100 mm | 厚さ9.5×幅70×奥行100 mm | ||
重さ | 138g | 99g | ||
エネルギー消費効率 (省エネ法による) |
0.039W/GB (区分名:E) |
0.054W/GB (区分名:E) |
0.102W/GB (区分名:D) |
0.108W/GB (区分名:D) |
非動作時耐衝撃性 (半正弦波) |
5,880m/s2(600G) (2ms) |
6,860m/s2(700G) (1ms) |