【東芝】 MK2728FB/MK2728FC

1995年にサンプル出荷が開始された2.5インチ磁気ディスク装置である.その記憶容量は,2.5インチとしては初めて1ギガバイトを超えて,世界最大(当時)となる1.08ギガバイトであった.

当時は,PCの小型化,高性能化の進展,MicrosoftのWindowsの普及などにより,PCで処理するデータ量が急速に増加していたことから,それまでにもあった,より小型で記憶容量の大きい記憶装置の要求がさらに強くなっていた.MK2728FB/MK2728FCでは,高密度化技術の駆使,PRML(Partial Response Maximum Likelihood)信号処理の採用,フォーマット効率向上などによって,1ギガバイト超の大容量化を実現した.

なお,この両機種の相違は,インタフェースだけであり,MK2728FBがSCSI-2インタフェース,MK2728FCがFast ATAインタフェースに対応をした.

MK2728FB/MK2728FCの仕様
記憶容量 1.08GB
ディスク枚数 4
インタフェース SCSI-2(MK2728FB)
Fast ATA(MK2728FC)
平均シーク時間 13ms
回転数 4,200rpm
転送速度 SCSI-2 同期モード 10MB/s
非同期モード 6MB/s
Fast ATA PIOモード4 16.6MB/s
DMAモード2 16.6MB/s
バッファサイズ 128KB
外形寸法 厚さ19×幅70×奥行100 mm
重さ 220g