1996年3月,日本電気より媒体1枚あたりの記憶容量が約900メガバイトという世界最高レベルの3.5インチ磁気ディスク装置DVF4400S(媒体枚数5枚 記憶容量4.4ギガバイト)がハイエンドシステム向けに発表された.DVF4400Sはヘッドの高密度化のためのMRヘッドの搭載や読み出し時の効率的な復調方式であるPRML方式の採用により,媒体1枚当たり記憶容量が900メガバイトと向上し,現行モデルに対して約2倍強に大容量化され世界最高レベルを実現していた.またSCSIインタフェースとして標準,ワイド,ウルトラの3種を用意し,電源コネクタとインタフェースコネクタを一体化したシングルコネクタアタッチメントも用意することで,多様なコンピュータ製品に対応可能であった.さらに,平均シーク時間が読み取り時,8.0ミリ秒,最大書き込み/読み出し速度が14.5MBと世界最高水準となっており,最大ホスト転送速度についても40メガバイト/秒と従来比2倍を実現していた.