1995年8月,日本電気より1枚あたり670MBと3.5インチ磁気ディスク装置としては世界最高レベルの記憶容量のDSE1340A/DSE2010A(ATAモデル),DSE1340S/DSE2010S(SCSIモデル)が発表された.これらはヘッドの高密度化や読み出し時の効率的な復調方式であるPRML方式を採用することで大容量化を達成し,高速な外部インタフェースであるPIO Mode4を採用することでデータ転送速度が16.6メガバイト/秒,書き込み/読み出し速度が10メガバイト/秒と最高水準を達成していた.さらに,複数のディスク装置を同時に利用する際,データ読み書きの同期性を実現するスピンドル同期運転機能を装備することで信頼度の高いディスクアレイシステムを構築できた.パーソナルコンピュータ内蔵用としてATAインタフェース,大規模システム構築に適したSCSIインタフェースをそれぞれ備えたモデルを用意し,多様なコンピュータ製品に対応可能であった.