電電公社(現NTT)の研究所では1971年から,DIPS用磁気ディスク装置の開発に取り組み,1973年,記憶容量100MB/スピンドルの101形(JS4360)磁気ディスクパック装置を実用化した.101形磁気ディスクパック装置は,浮上すきま約1μmの浮動磁気ヘッド,ボイスコイル形ポジショナと制御回路を持つヘッド位置決め機構,書込み補正機能やAGC機能を持つ記録再生回路などの技術を開発し,線記録密159bit/mm,トラック密8tr/mm,平均シーク時間30ミリ秒,データ転送速度0.806MB/秒を実現した.