日本電気は1988年5月,OEM向けに5インチ大容量高速固定磁気ディスク装置D5655を発表した.
本装置は,磁気記録媒体の高性能化,最小磁化反転がMFM(Modified Frequency Modulation)の1.5倍となる2-7RLL(Run Length Limited)符号の採用等により高記録密度化し,記憶容量179.8MBと5.25インチ薄型固定磁気ディスク装置としては国内で最大の記憶容量を実現した.
また,磁気ヘッド移動機構の軽量化や高性能ボイスコイルモーターの採用等により,平均シーク時間18msecと国内最高の高速化を達成した.
また,ランダムシーク時の騒音は45デシベル以下と低騒音である.
ディスク径(インチ) | 5.25 |
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ディスク枚数 | 4 |
ヘッド数 | 7 |
シリンダ数 | 1224 |
記録密度(bpi) | 19610 |
トラック密度(tpi) | 1240 |
記録方式 | 2-7RLL |
記憶容量(アンフォーマット)(MB) | 179.8 |
平均シークタイム(msec) | 18 |
平均回転待ち時間(msec) | 8.4 |
データ転送速度(kB/sec) | 1250 |
回転数(rpm) | 3573 |
装置寸法(mm) | 146(W)×203(D)×41(H) |
初出荷時期 | 1988年4月 |