【日本電気】 D3116,D3126固定磁気ディスク装置

日本電気は1985年7月,OEM向けに3.5インチ固定磁気ディスク装置D3116,D3126を発表した.

本装置は,3.5インチで初めてのメッキディスク媒体の採用により高記録密度化し,またヘッド位置決め制御に5インチ固定ディスクD5126と同様の埋込みサーボ方式を採用,高トラック密度における信頼性確保を図り,3.5インチ・マイクロフロッピーディスク装置とほぼ同等のサイズで25MB(D3126),と3.5インチ固定ディスクとして当時国内最大容量を実現した.

1987年には,磁気ヘッド移動方式をステップモーターからトルクモーターに変更等により平均シーク時間を85msecから35msecに高速化したD3126H,および同じ磁気ヘッド方式でディスク枚数を倍増して記憶容量を51MBとしたD3146Hを出荷した.

D3116,D3126磁気ディスク装置等の諸元
型名 D3116 D3126 D3126H D3146H
ディスク径(インチ) 3.5
ディスク枚数 1 2 2 4
ヘッド数 2 4 4 8
シリンダ数 615
記録密度(bpi) 15000 14000
トラック密度(tpi) 750 850
記録方式 MFM
記憶容量(アンフォーマット)(MB) 12.8 25.6 25.6 51.2
平均シークタイム(msec) 85 35
平均回転待ち時間(msec) 8.42 8.33
データ転送速度(kB/sec) 625
回転数(rpm) 3564 3600
装置寸法(mm) 101.6(W)×151(D)×40.6(H) 101.6(W)×146(D)×41.3(H)
初出荷時期 1985年3月 1985年9月 1987年10月 1987年6月

  
D3116/D3126磁気ディスク