【三菱電機】 M4875 固定磁気ディスク装置

三菱電機は, 1985年に製品化した8インチ固定磁気ディスク装置で,薄膜ヘッドの搭載により,高記録密度を実現し,408メガバイトの大記憶容量を可能にした.

この装置は,以下の特長を持っていた.

  • 薄膜ヘッドと塗布円盤を組み合わせ,更に2-7 RLLC(Run Length Limited Coding)変調方式を採用し,14,100BPIを達成.
  • 主流であるSMDインタフェースに診断機能を充実させ,使いやすいインタフェースとしている.
  • 1.81メガバイト/秒の高速データ転送が可能.
  • 装置を小型化し,19インチラックに並列2台実装可能.
  • 5年間または20,000時間のいずれか早く到達した時点まで,無保守・無点検を可能とする高信頼度設計.
M4875 固定磁気ディスク装置の主な仕様
装置記憶容量 408.5MB
面容量 31.43MB
トラック容量 30,720byte
円板枚数 8
記憶可能面数 13
シリンダ数 1,023 + 1CE
記録方式 2-7 RLLC
ビット密度 14,100bit/inch
トラック密度 1,000トラック/inch
データ転送速度 14.52Mビット/秒(1.815Mバイト/秒)
位置決め時間 最小4ms,最大37ms,平均20ms
回転待ち時間 平均8.47ms
回転数 3,544rpm
外形寸法(幅×高×奥) 216mm×259mm×650mm
質量 38kg

  
M4875 固定磁気ディスク装置