三菱電機が1981年に発表した,直径5.25インチ(13.3cm)の磁気ディスクを使用した最大記憶容量10メガバイトの密閉型の固定磁気ディスク装置である.これは,小形・低価格を指向したと共に,信頼性・保守性に優れており,オフィスコンピュータ,パーソナルコンピュータ,各種端末装置で使われた.
この装置は,以下の特長を持っていた.
- 3.3メガバイト,6.7メガバイト,10メガバイトの3モデルがあり,用途に合わせて選択できる.
- ミニフレキシブルディスク装置と同一の外形および取り付け寸法,同一のDC電源であり,取り付けが容易.
- 平均シーク時間75ミリ秒,平均アクセス時間8.3ミリ秒の高速アクセスが可能で,しかも,5.0メガバイト/秒の高速転送を実現している.
- ステッピングモータによる位置決め機構,DCブラシレスモータを使用したダイレクト・スピンドル機構により,シンプルで高精度,高信頼性のメカニズムとなっている.
- 完全密閉構造で,しかも,交換可能なブレス・フィルター採用により,悪塵埃条件の影響を受けずに使用できる.
- 業界標準のインタフェースを装備しており,コントローラへの接続が容易である.
装置記憶容量 |
3.33MB(モデル1),6.66MB(モデル2) 10.00MB(モデル3) |
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トラック容量 | 10,417byte |
ビット密度 | 7,900bit/inch |
トラック密度 | 256トラック/inch |
データ転送速度 | 5.0Mbit/s |
位置決め時間 | 最小18ms,最大160ms,平均75ms |
回転待ち時間 | 平均8.33ms |
回転数 | 3,600rpm |
外形寸法(幅×高×奥) | 149.4mm×85.8mm×208mm |
質量 | 2.5kg |