【日立】 DK516磁気ディスク装置

本装置は,5.25インチ径の円板を使用したOEM向け大容量ディスク装置として発売された.
高密度記録の為,スパッタディスク/薄膜ヘッドを組合せ,ヘッド浮上量も比較的高い状態で実現できた.
また,エレクトロニクスとしては2CPU搭載にて制御マイクロ処理を高速化し,高性能化を図った.
これらの技術により,装置の信頼性は飛躍的に向上し,従来同時に実現することが難しいとされた高信頼且つ高性能/大容量ディスクの評判を勝ち得た.
しかしながら,サーバ系システムメーカ全体は時代の趨勢としては,より小形の3.5インチHDDに向かいつつあり,本装置を最後に5.25インチ系のHDDは幕を閉じることになった.

DK516 磁気ディスク装置 諸元
完成時期 1990年
スピンドル当り記憶容量 1.65 GB
BPI 48.5KBPI
TPI 1.95KTPI
面記録密度 95 MB/ inch²
円板サイズ/枚数 5.25inch
ヘッドタイプ/アクチュエータ当り本数 軽荷重薄膜ヘッド
平均アクセス時間 13.5ms
ディスク回転数 3,600rpm
データ転送速度 3MB/s

  
DK516 磁気ディスク装置