日立製作所は,オンラインリアルタイム処理機能を備え,HITAC3010と互換性を持つ大型コンピュータHITAC4010を1963年10月に発表した.主記憶装置はサイクルタイムが10字(1字=6+1ビット)当たり1.5μsであり,容量は,4万字から16万字まで2万字単位で増設可能である.また,3台のHITAC4010またはHITAC3010を直接結合してマルチプル・システムを構成でき,対象業務の増大,変更に伴うハードウェアの増設,変更が容易にできるように配慮されている.日本電信電話公社や,三和銀行の為替オンラインシステム等に用いられた.