当時,電話の積滞解消を目指して電話交換局を続々と設置する中,従来の手作業による料金計算では業務が追いつかなくなり,また電話交換の全国即時自動化を導入するためにも自動料金会計方式(CAMA)の導入が必要となり,パラメトロンを利用した商用電話料金計算システムとして1960年に電電公社通研においてCM-1(パラメトロン約41,000個使用)が開発された.
しかし,処理能力が不足することから,先駆的にマルチジョブ並列処理方式を適用した大局課金用計算機CM-100(トランジスタ採用)が開発された.このCM-100,DEX-1の研究開発を経て,1966年ごろから,電話交換業務用DEXと情報処理業務用DIPSがそれぞれ研究開発されることになる.