MELCOM ME/S7000シリーズとソフトウェア互換性があり，高速，大容量，高信頼性に対応したUNIXサーバで，ヒューレット・パッカード（HP）社よりOEM供給を受け，信頼性の強化などを行い，1993年8月，三菱電機より発売が開始された．ME/S8020，ME/S8050，ME/S8070，ME/S8090の4モデルから構成され，それぞれ，デスクサイド・タイプとフロアスタンド・タイプとがあった．
最大141SPECfpのCPU性能を持ち，主メモリは最大768メガバイト，磁気ディスクは最大100ギガバイトまで増設が可能であった．光磁気ディスク装置，オートローダ装置を備えた1/2インチ・カートリッジ磁気テープ装置を備え，また，I/Oも最大11のオプションスロットを持ち，拡張性に優れていた．
信頼性については，ファイルのミラーリング機能により，アプリケーション・プログラムが意識することなく，ファイルの二重化が可能であった．また，主メモリのバッテリ・バックアップ機能により，停電復旧後に処理を自動的に再開できた．さらに高い信頼性を必要とするシステム向けには，マルチポート・ディスクでデータを共有する二重系構成が可能であった．マルチポート・ディスクとCPUとの間は光ファイバで接続され，電気的ノイズの影響を受けない高品質なデータ転送を実現した．マルチポート・ディスクの構成ユニットは，オンラインでのユニット交換が可能で，高いシステム稼動性の実現に寄与した．
| ME/S8020 | ME/S8050 | ME/S8070 | ME/S8090 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| CPU | PA-RISC (48MHz) | PA-RISC (48MHz) | PA-RISC (64MHz) | PA-RISC (96MHz) | |
| 性能 | SPEC fp92 |
62.4 | 62.4 | 81.6 | 141.6 |
| SPEC int92 |
37.8 | 37.8 | 50.5 | 78.3 | |
| 主メモリ | 32〜512MB | 64〜768MB | 64〜768MB | 64〜768MB | |
| キャッシュメモリ （命令／データ） |
256KB／256KB | 256KB／256KB | 256KB／256KB | 256KB／256KB | |
| 内蔵ディスク | [デスクサイド] 1.35〜4.05GB [フロアスタンド] 1.35〜12.2GB |
[デスクサイド] 1.35〜4.05GB [フロアスタンド] 1.35〜12.2GB |
[デスクサイド] 1.35〜4.05GB [フロアスタンド] 1.35〜12.2GB |
[デスクサイド] 1.35〜4.05GB [フロアスタンド] 1.35〜12.2GB |
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| 外部増設ディスク（最大） | [デスクサイド] 24.3GB [フロアスタンド] 16.2GB |
[デスクサイド] 32.4GB [フロアスタンド] 24.3GB |
[デスクサイド] 32.4GB [フロアスタンド] 24.3GB |
[デスクサイド] 32.4GB [フロアスタンド] 24.3GB |
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| マルチポート ディスク （最大） |
− | [フロアスタンド] 31.4GB×2 |
[フロアスタンド] 31.4GB×2 |
[フロアスタンド] 31.4GB×2 |
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| オプションスロット数 | 3（シングルハイト） | 11（シングルハイト） | 11（シングルハイト） | 11（シングルハイト） | |
| 本体寸法 (mm) （幅×奥行×高さ） |
[デスクサイド] 424×533×430 [フロアスタンド] 600×800×1400 |
[デスクサイド] 424×533×430 [フロアスタンド] 600×800×1400 |
[デスクサイド] 424×533×430 [フロアスタンド] 600×800×1400 |
[デスクサイド] 424×533×430 [フロアスタンド] 600×800×1400 |
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