FM TOWNS II Fresh・TVは1994年5月に富士通から発表(発売)された,テレビ機能を搭載したパソコンである.それまでにも,パソコンでは世界で初めてCD-ROMを標準搭載し,マルチメディアパソコンを標榜していたFM TOWNSだが,さらに本モデルでテレビ機能を搭載したことにより,今日で言う「テレビパソコン」のパイオニアであった.
テレビ機能はステレオ音声多重チューナーを搭載することで実現しており,添付のリモコンで操作が行えた.また,倍速CD-ROMドライブや高音質なサウンド機能,高精細トリニトロンディスプレイなど,FM TOWNSの伝統とも言える高度なマルチメディア環境を持ち合わせていた.
また,ワープロや表計算,パソコン通信ソフトなども添付されており,購入後誰でも簡単に使える配慮が払われていた.
型名 | FMTWMT17FA |
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発表時期 | 1994年5月 |
CPU | i486SX 33MHz |
メモリ | 6 MB(最大36 MB) |
HDD | 170 MB |
FDD | 3.5インチ3モード(*1)×2 |
光学ドライブ | CD-ROMドライブ×1 (倍速、マルチセッション対応) |
外寸 | 340(W), 360(D), 125(H)mm |
重量 | 約10 kg |
消費電力 | 120 W |
OS | Windows3.1, DOS/V, TownsシステムソフトウェアV2.1 |
その他 |
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- (*1)3モード: 3つの容量(720KB, 1.2MB, 1.44MB)に応じたフォーマット形式を扱える.
- (*2)オーバドライブプロセッサ: パソコン内部のソケットに装着することで,特別な改造を加えることなく,処理速度をアップさせる周辺機器の一つ。本機種の場合CPU性能をi486DX2(66MHz)相当に向上することが可能.