1983年に発表されたHITAC Lシリーズは,多用なOAシステムのニーズにこたえるため,充実した日本語文書処理,各種OA機器の接続,使いやすいデータベースなどを実現した.
論理回路に世界最高レベルの超高密度CMOS 2万ゲート/チップVLSI(VERY LARGE SCALE INTEGRATION)を採用したコンパクト設計.また100V電源,特別な空調設備やフリーアクセスを不要とした.下位機L-450の設置面積は0.33m2と脇机なみ.また,L-470はこのシリーズの上位機.
1985年に発表されたL-400シリーズXモデルでは,業務処理を行うためだけのOAから一歩前進し,エンドユーザが情報を積極的に活用できるOAを実現した.具体的には,「パーソナルワークステーション2020」または,「クリエイティブワークステーション2050」が設置されたエンドユーザ部門でHITAC L-400シリーズに蓄積されているデータを検索し,1タッチオペレーションで,簡単にワークステーションで受け取ることや,エンドユーザ部門で作成/処理したデータをHITAC L-400シリーズで保管検索が可能になった.
超高密度2万ゲート/チップVLSIを採用,コンパクト化実現し,L-450Xデスクタイプ,L-450X ,L-470X,L-490Xの4モデルがあり,設置場所で上位機種へ移行(フィールドアップグレード)することができる. L-490X のCPU性能は,L-450Xの約2.7倍,L-470X のCPU性能は,L-450Xの約2.1倍である.最大主記憶容量はL-490X で12メガバイト,L-470Xで8メガバイト,L-450X,L-450Xデスクタイプで4メガバイトである. 最大ディスク容量はL-490X で5.4ギガバイト,L-470Xで3.4ギガバイト,L-450Xで1ギガバイト,L-450Xデスクタイプで0.5ギガバイトである. 設置面積はL-450Xプロセッサが0.32m2と脇机なみ,ディスク駆動装置,ワークステーションとプリンタ装置を加えた構成で約7m2あれば設置できる.また,商用電源を使用し,特別な空調設備やフリーアクセスは不要とした.