1971年4月に発売したNEACシリーズ2200のオンライン・ファミリであるモデル75,175,275の上位機種として同年10月に発売されたもので,上記3機種より優れたオンライン性能を有する.当時はバッチ処理からオンライン・システムへの移行が顕著になったころで,モデル375,575はこのような状況に対応して,オンライン・リアルタイム・システム,データベース・システム,タイムシェアリング・システムなどに適するよう開発された大型コンピュータである.
通信処理を専用に行う新しい周辺装置であるフロントエンド・プロセッサが用意されているので,モデル375,575にこれを付加することにより,従来のものと比べて20〜30%効率のよいオンラインシステムを組むことができた.また,コンピュータ本体のメイン・メモリに,新たに開発した高速(0.65μs)のコア・メモリを使用している.
75 |
175 | 275 | 375 | 575 | |
---|---|---|---|---|---|
発表時期 |
1971年4月 |
1971年10月 | |||
主記憶容量(字) | 最大32K | 最大65K | 最大262K | 最大393K | 最大1,048K |
サイクルタイム | 2μs/字 | 2μs/字 | 1.5μs/字 | 1.5μs/8字 | 0.65μs/8字 |
入出力チャンネル数 | 4 |
汎用3 通信用1〜32 |
汎用4〜7 通信用1〜32 |
8〜16 | 16〜20 |
メモリ素子 | コアメモリ |