【富士通】 FACOM 230-75

富士通の超大型汎用コンピュータで,FACOM 230-60の後継機として1970年6月に発表された.FACOM 230-75は,(1)前機種のFACOM 230-60システムに対する完全な上向きの互換性を有する (2)高速素子CML,CPUのバッファメモリとして超高速ICメモリ(アクセスタイム30ns,IC当たり128ビット)および高度の先行制御方式等の採用により,FACOM 230-60の7〜15倍の高性能を実現 (3)主記憶装置(サイクルタイム0.99μs,最大容量1,024K語)における誤り自動訂正コード(ECC)の採用,障害時の再試行/再構成,診断処理装置DIACによる自動障害位置探索など高信頼システムを確立 などの特長を有し,大型計算センターシステム,バンキングシステム,気象データ処理システムなどに広く使用された.後にアレイプロセッサ機能が追加された(FACOM 230-75APU).


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