日本電気は1965年,日本電子計算機技術研究組合のFONTAC向けに大容量磁気ディスク記憶装置NEAC-32を完成した.
本装置は,一定間隔で保持された可動磁気ヘッドをディスク1面当たり16個設置し,アクセスタイムの短縮を図っている.磁気ヘッドはフライイング方式を採用しており浮揚量は7μmである.多数のディスク,磁気ヘッドを有しておりまたフライイング方式であるためタイミングトラックによる同期が困難であるので,情報信号による自己同期のとれるよう変調方式をFMとしている.
| 全記憶容量(bit) | 270,336,000 | |
|---|---|---|
| アクセスタイム(ms) | 30〜80 | |
| レイテンシータイム(ms) | 平均17 | |
| ディスク寸法(mm) | 650φ×3 | |
| ディスク枚数(データ用) | 25枚 | |
| 記録面数(データ用) | 48面 | |
| トラック数(1面当たり) | 内ゾーン128+外ゾーン128 | |
| トラックピッチ(mm) | 0.6 | |
| 磁気ヘッド数(1面当たり) | 内ゾーン8+外ゾーン8 | |
| 記録方式 | FM | |
| 記録密度(bit/mm) | 最大 17 | |
| 回転数(rpm AC60Hz時) | 1,800 | |
| データ移送速度 | 内ゾーン | 510kbit/s |
| 外ゾーン | 770kbit/s | |
| 外形寸法(cm) | 178(W)×100(D)×180(H) | |
| 重量(kg) | 約1000 | |
| 所要電力 | 3KVA | |


