【日立】 H-8589-11 磁気ディスク駆動装置

H-8589-11ディスク駆動装置は,増大する大容量化ニーズに応え,前世代の後継倍容量機として開発された.
基本的には装置方式はH-8589-1と同じ方式であるが,各部位の設計精度を向上しトラックピッチを1/2化した.これにより,面記録密度は従来機の2倍となっており,交換型ディスクパック当り200メガバイトの記憶が可能となった.また,シーク系の改良によりシークタイムは従来の30ミリ秒より25ミリ秒と17%改善された.
1DKU当り2スピンドルの構成でDKU4台を連結し,1台のディスク制御装置に接続され1ハウス当り1,600メガバイトのサブシステム容量とした.
本装置はIBM3330-11ディスク装置と媒体互換性を持ち,ディスクパックの相互付け替えが可能であった.

H-8589-11 磁気ディスク駆動装置 諸元
完成時期 1975年6月
装置当り記憶容量 400 MB/DKU
スピンドル当り記憶容量 200 MB
BPI 4,400BPI
TPI 380TPI
面記録密度 1.8 Mbit/ inch²
円板サイズ/枚数 14 inch/10枚
ヘッドタイプ/アクチュエータ当り本数 重荷重インダクティブ/19本+1本(サーボ)
平均アクセス時間 25 ms
ディスク回転数 3,600rpm
データ転送速度 806 KB/s

  
H-8589-11 磁気ディスク駆動装置