【日立】 HIPAC 101

1959年6月にパリで開催されたUNESCO主催の計算機展示会に出品する目的でHIPAC MK-1を改良したパラメトロン式計算機.主な改良点として,論理素子として眼鏡型パラメトロンの採用,磁気ドラム制御回路における真空管からトランジスタへの変更などが挙げられる.全体がHIPAC MK-1に比べてずっと小形になり,信頼度の上からも格段の向上が見られた.

パリの展示会では,ロダンの「考える人」の絵をタイプライタでプリントし,好評を博した.

中央研究所での試作と並行して戸塚工場において製品化が進められ,1960年7月から出荷が開始された.


  
HIPAC 101