【富士通】 FUJITSU S-4/20H

米国ロステクノロジ社(Ross Technology Inc.)が開発したhyperSPARCを搭載し,FUJITSU Sファミリーの富士通開発製品のミッドレンジに位置付けられるワークステーション.FUJITSU S-4/20Hモデル150およびモデル150MPは,1995年11月,富士通とPFUの共同開発製品として発表された.翌年(1996年)11月には性能向上(モデル150に比べ整数演算で1.3倍)を図ったFUJITSU S-4/20Hモデル200が発表された.

FUJITSU S-4/20H 諸元
モデル名 150 150MP 200
発表時期 1995年11月 1996年11月
CPU hyperSPARC (*1)
(150MHz)
hyperSPARC
(200MHz)
CPU数 1 2 1
主記憶 32MB〜416MB 64MB〜512MB 32MB〜480MB
ディスプレイ 17/21インチ(カラー)
LAN Ethernet(10Base-T) (*2)
磁気ディスク 2.1GB〜56.7GB 2.1GB〜293.7GB
性能 SPECint92 (*3) 179.1 -- --
SPECfp92 (*4) 211.3 -- --
SPECint95 (*3) -- -- 5.25
SPECfp95 (*4) -- -- 5.04
SPECrate_int92 (*5) -- 7310 --
SPECrate_fp92 (*6) -- 8758 --
OS Solaris

(*1)hyperSPARC:米国ロステクノロジ社が開発したSPARCアーキテクチャに基づいたスーパスカラプロセッサ(*7).

(*2)10Base:伝送速度10Mbps

(*3)SPECint: 整数演算性能を表す指標. 92系と95系では基準が異なるため相互比較は無意味.

(*4)SPECfp: 浮動小数点演算性能を表す指標. 92系と95系では基準が異なるため相互比較は無意味.

(*5)SPECrate_int92: マルチプロセッサの整数演算総合性能を表す指標.

(*6)SPECrate_fp92: マルチプロセッサの浮動小数点演算総合性能を表す指標.

(*7)スーパスカラ(Superscalar):逐次型のプログラムを実行する際,ハードウェアが並列化可能な範囲を検知してその部分を並列実行する方式.

以上の諸元は発表時のもので,その後の改良で変更されている場合がある.


  
FUJITSU S-4/20モデルM200