【富士通】 FUJITSU S-7/300,S-7/300U

FUJITSU S-7/300Uは,サンマイクロシステムズ社の64ビットRISCプロセッサ(注1)UltraSPARC(注2)を搭載したワークステーション.サンマイクロシステムズ社(本社:米国)からのOEM供給を受けて,1995年11月に富士通から「S-7/300Uモデル140,170,170E」として発表された.FUJITSU S-7/300Uの各モデルは,サンマイクロシステムズ社の「Sun Ultra 1」に対応する.FUJITSU S-4/300Uは,直前の同年(1995年)10月に発表されたハイエンドワークステーションFUJITSU S-7/300シリーズのラインアップ強化を図るもの.
 一方,FUJITSU S-7/300は,富士通とHAL Computer Systemsが共同開発した64ビットRISCプロセッサSPARC64を搭載したSファミリーの中で富士通開発製品のハイエンドに位置付けられるワークステーション.1996年11月には,このFUJITSU S-7/300の強化モデルとしてモデル140とモデル160が発表された.

(注1)RISC(Reduced Instraction Set Computer): 縮小命令セットコンピュータ
(注2)SPARC: SPARC INTERNATIONALが定めるプロセッサ規格.
FUJITSU S-7/300U 諸元
モデル名 140 170 170E
発表時期 1995年11月
CPU UltraSPARC
(143MHz)
UltraSPARC
(167MHz)
主記憶 32MB〜832MB 64MB〜1024MB
表示 ディスプレイ 17インチ(カラー)
21インチ(カラー)
21インチ(カラー)
同時表示色 256色 1670万色
LAN Ethernet
(10Base-T/AUI) (*1)
Ethernet
(10Base-T/100BASE-TX)(*1)
磁気ディスク 1.05GB〜336.6GB 2.1GB〜336.6GB 2.1GB〜228.6GB
OS Solaris
FUJITSU S-7/300 諸元
モデル名 140 160
発表時期 1996年11月
CPU SPARC64-II(*2)
主記憶 64MB〜3GB
表示 ディスプレイ 21インチ(カラー)
同時表示色 256色 1670万色
LAN Ethernet(10Base-T/5) (*1)
磁気ディスク 2GB〜228.4GB
性能 SPECint95 (*3) 7.05 7.97
SPECfp95 (*4) 11.0 13.1
OS Solaris

(*1)10Base:伝送速度10Mbps, 100Base:伝送速度100Mbps

(*2)SPARC64-II: SPARC64は富士通とHAL Computer SystemsがSPARCアーキテクチャに基づいて共同開発した64ビットRISCプロセッサ.SPARC64-IIはその強化版.

(*3)SPECint95: 整数演算性能を表す指標

(*4)SPECfp95: 浮動小数点演算性能を表す指標

以上の諸元は発表時のもので,その後の改良で変更されている場合がある.


 
FUJITSU S-7/300手前がFUJITSU S-7/300モデル140/モデル160(外観同型)FUJITSU S-7/300Uモデル140*十分な拡大はできません