【沖電気】 if1000 UNITOPIA

ソフトウェア開発用UNIXワークステーションとして,1985年に32ビットアーキテクチャを持つ16ビットマイクロプロセッサを採用したif1000 UNITOPIA 10が発表された.if1000 UNITOPIAはOSにAT&T社のSystemIIIをベースに,SystemVの機能を先取りし,バークレイ版の機能などを強化したユニソフト社UNIPLUS+版を搭載したものであった.その後,1987年5月に上位モデルとして32ビットマイクロプロセッサを採用したif1000 UNITOPIA 20を発表した.

また,if1000 UNITOPIAは,端末として沖電気のパーソナルコンピュータif800を接続し,当時デファクトとなるウィンドウ製品がなかったため,if800と同じSuper Viewを採用した.さらに,このころに人工知能(AI)が注目されており,if1000 UNITOPIAでも,AIツールとして,人工知能用言語LISP,PROLOGやルールベースのAIシステム開発ツール「ルールランナー」等を搭載した.

if1000 UNITOPIAモデル諸元
  if1000 UNITOPIAモデル10 if1000 UNITOPIAモデル20
20AM 20BM
発表時期 1985年5月 1987年5月
CPU モトローラ社製MC68010(16 bit,10MHz) モトローラ社製MC68020(32bit,16MHz)
記憶制御方式 セグメントページング方式 ,2KB/ページ
OS ユニソフト社UNIPLUS+版
メモリ ROM16KB,RAM1〜8MB(最大) ROM16KB,RAM4〜8MB(最大),キャッシュメモリ16KB
表示部 1088×800(モノクロ)
内蔵フレキシブルディスク 5インチFDD(1〜2MB)
内蔵ハードディスク 5インチHDD(40/80MB) 5インチHDD(134/268MB)
インタフェース シリアルインタフェース:RS232C準拠,プリンタインタフェース:セントロニクス準拠
IEEE488インタフェース,AD/DAインタフェース
特徴 32bitアークテクチャを持つマイクロプロセッサ採用.多重処理に不可欠なメモリマネジメント機構を装備 32bitマイクロプロセッサ採用.多重処理に不可欠なメモリマネジメント機構を装備

 
if1000 UNITOPIAモデル10if1000 UNITOPIAモデル20